2/16 春

 コラムに書くことではないのだけど、僕と妻にとって、あまりにも素晴らしい出来事があったので書かせてください。サッカーには関係ない話なので、そういう情報を見に来た人は読まない方がいいですよ。

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 2/15(日)8時8分。僕たちの家に長年待ち望んでいた新しい生命が誕生した。
 身長51cm、体重3,548g。早くも親バカかも知れないけど、なかなか立派な男の子だ。うん。

 土日だったおかげで、妻の苦しむ様に身を切られそうになり、自分の無力さに落胆しながらも、終始つきそって世話をすることができた。気絶するんじゃないか、と思っていた出産もしっかり立ち会えた。

 助産士の方が子どもを取り上げ、ようやく産声を聞いたときに、悩み苦しみ続けた長い月日と、ここまでたどり着けなかった子たちのことが脳裏をよぎった。無事に生まれたんだという深い安堵の気持ちが、感動とともに訪れた。涙が溢れた。
「赤ちゃん、泣いたよ」と、顔をくしゃくしゃにして語りかけたとき、息を切らし頬を赤く染めて「良かった…」と応えた妻の微笑みを僕は一生忘れることはないだろう。本当にお疲れさま。そして、どうもありがとう。

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 春一番に吹かれて、12年という歳月を経て僕らの家に春をもたらしてくれたこの息子は、これからもいろんなところで春の芽吹きを生んで行くに違いない。ちび君。君にはそんな名前を贈らせてもらうね。

 ああ、それにしても、早く一緒にスタジアムに行けないかなあ。お母さんのおなかにいる間は、毎週スタジアムに連れて行って英才教育をしていたんだけどなあ…。