1/26 気づく。

 金曜日にテレビで「SHALL WE ダンス?」という邦画をやっていた。風邪でおなかをこわしていた僕は、ゴロゴロしながらその映画をはじめて観た。

 映画自体もなかなか面白かったんだけれど、もっと面白い体験があった。映画のワンシーンをきっかけとして、突然、今まで自分の中で苦手としていた事柄の源流に気がついてしまったのだ。

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 教えることと、気づかせることの差異。
 これは指導員講習会で学ぶひとつの事柄だ。経験や知識に基づいて特定の場合の判断を「この場合はこうするんだよ」とただ教えることは容易い。しかし、少し遠回りであっても「この場合はどうしたらいいかな」と考えさせながら、判断という結論に気がつくようにアドバイスを与えることはなかなか難しい。
 しかし、小さな悟りにも似た「気がつく」という現象は、教えられて覚えることよりも理解度がはるかに深い。そのうえに、とても心地よい。

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 文章も同じで、どうしても答えを書きたくなるけど、読んでなにかにふと気がついてしまうような予感めいた文章を書けるようになりたいものですね。