10/13 日本×ウクライナ 【TV】 0-1

 出張先からの飛行機に乗っている時間だったラトビア戦は、なんだかHDDのリモコンを息子か猫がいじったらしく、入場シーンの茂庭の顔で切れていた…。
 この試合も仕事の関係で遅くなっちゃったけど、とりあえず書いておきます。

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 しかし、ひっどい判定だったね。先にジャンプをしただけでPKを取られた箕輪。子どもたちもやれるキレイなショルダータックルをしてファウルになる駒野。いくら後ろから蹴られてもファウルにならないウクライナの選手たち。なのに中田浩二は一発レッド…。(確かに後ろから足のウラを見せて、はいただけないけどさ)珍しく、試合を見てからインターネットのニュースを探してジーコの会見を読んだけれど、あの怒りはごもっともだし、日本のためにこれほど憤ってくれたのは嬉しい。誤審をはるかに超えた、恣意的に設えられた不条理というのは、身が捩れるような思いがする。

 ただ、それを忘れてもいいゲームだった。ウクライナはスピードがあるし、パスは小さい範囲でも、サイドを変える長い距離でもきちんと回る。上背もあるし、足元もけっこうできるし、中央突破もできる。オール・マイティーだ。ただ、決定力がなかっただけだ。嘘か本当かわからないけれど(個人的には前者が99%)シェフチェンコが風邪でよかった。

 ラトビア戦を観ていないのでわからないけれど、右の駒野は3バック時にはそれなりに存在感を示せたと思う。やはりテクニックがあるし、クロスの質もいい。右サイドにチャンスメークを求めないのであれば、労働者タイプの加地でいいだろうけど、僕は駒野の方がいい。
 左のアレックスにはかなり不満が残った。軽いプレーが多くなったわりには、いいプレーが減った。村井の突破力とクロスには魅力がある。(サイドバックには向かないけれど)
 そう思うと3バックで固めて、村井と駒野の攻撃的な両WBというのも魅力的だ。あとは二人のおとなしさだけだろうな。コーチングが出来ていなさそうな感じがする。余談だけれど、今野と話をした時もコーチングが課題だって言っていた。若い世代にとってコーチングって難しいものなのかも知れない。

 ディフェンダーもまずまず。茂庭はJと同様に左右の振られに弱さを感じたが、強さ速さの出来は良かった。坪井も負傷前より、なんとなくスピードが落ちたように感じるけれど、無難な出来。それよりも初招集、初出場の箕輪が良かった。強さもあったし、一人足りない中で、機を見て前に出て組み立てに参加するのもなかなかいい。2年半前にインタビューした時に言っていた「すごい人たちとやればもっと上手くなれるんじゃないか」という言葉が実現したのだろう。人間、何歳になっても成長はあるのだ。僕だってある。だから、あんなPKなんて気にしなくていい。

 いいテストマッチだった。4年前はフランスで衝撃を受けていたし、スペインではなんとかやったって感じだった。けれども、この試合では、みなぎるような自信を持ち、互角のメンタルで戦った。それはジーコ監督のおかげなんだよな。

 うーん、今回、身を張って不条理と戦ってくれたことだし、ちょっと気持ちを変えちゃおうかなあ。