8/17 ワールドカップ アジア最終予選 日本×イラン 【TV】 2-1

 妻と子どもが新潟のおじいちゃん(子どもからするとひいおじいちゃん)に会いに出かけていて、今日帰ってくるというので、のんきにipodで「そのぬくもりに用がある」を何度もリピート再生しながら東京駅まで迎えに行った。そうしたら、上越・東北新幹線の入り口にものすごい人が溜まっているので、どうしたどうしたと掲示板を見たら、全線ものすごくディレイ中。そこに妻から「高崎で動かない」とメールが。状況を検討した結果、大宮で途中下車するようにしてもらって、僕も京浜東北線で大宮に向かった。ちょうど同じくらいの時間に大宮に到着。たっぷりの荷物を背負って、京浜東北から武蔵野線に乗り継いで帰ってきた。うーん、東京半周? けっこう疲れた…。

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 さて、序盤は素晴らしい展開だった。中盤の構成がないとか、全体のオーガナイズが感覚的なものだとかというのはまったく変わっていなかったけれど、ディフェンスラインが高く、中盤の高い位置でボールを奪ってからタテに速く、サイドを基点にしながら、2列目3列目がどんどん前に出てくる、見事なくらいに高まった個人戦術が相乗効果を生み出した展開になった。もちろん、途中で倒れても…というつもりで全力でプレーしたことが、このようなスピードのある攻撃を生み出したのだろう。毎回、こういう攻撃をしてくれるのであれば嬉しいんだけれど。

  もちろん守備も良かった。…というか、1対1の局面で負けることが今日はなかった。競り合いでも身体をしっかり当てていたし、アレックスのサイドも、マッチアップするイランの選手のスピードがあまりなかったので日本がイニシアティヴをとれていた。中澤がダエイにやられてしまったのは、トーナメントだったら取り返しがつかない場面だったけれど、今日の試合の意味を考えると、ああいう重い選手に身体を預けられながらやられてしまった、ということはいい経験になったのではないだろうか。
  しかし、ディフェンスはつらいね。それまでずっといい守備をしていても、たった1回のミスで帳消しになってしまうんだから。

  この試合で元スタメン組が頑張ったのは、東アジア選手権のベンチ組の活躍のおかげで危機感を感じたから、ということは確かにあるのだろう。当落線上にあるフォワードやボランチの選手は必死にアピールをせざるを得なくなった。 でも、この間のチャレンジャーズ・チームはどうなるのだろうか?
  ジーコ監督の戦略はよくわからんし(最近、ロジカルに考えていないのは、フォワードに多い感覚派だからだろうなって思ってきた。今まで何人か「感覚的だなあ」と思う選手にあったけれど全員フォワードだったもの)、なにが成功している原因なのかもさっぱりわからないけれど、これからもいろいろと不思議なことが起こると思う。でも、感覚に基づいた指導というのは財産として後世に引き継がれるのだろうか?

  前半13分ごろの大黒のダイレクトシュートが良かった。点であわせるいいシュートだった。インザーギが好きだって言っていたけれど、うん、なかなかじゃん。ねえ。