7/9 J1第15節 東京V×FC東京 【TV】 0-0

 ここのところ眠る間もないくらい超多忙のため、サッカーを観れずにいたんだけれど、さすがに地元の味スタダービーくらいは観ないと、と頑張ってみた。でもスタジアムまではいけなかった…残念。

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  本当はこのどちらかが優勝戦線に絡むんじゃないかなあ…なんて思っていたんだけど、かなり厳しい状況のポジションにいる。問題はどこにあるのだろうか。

  立ち上がりのFC東京は、この1年ちょっとで少しポストプレーが上手くなってきたルーカスを基点として(もとからキープ力は抜群にある)ヴェルディの中央部ディフェンス地帯にギャップを作り、その隙を狙って飛び出す石川から再三チャンスを作った。精度が足りなかったこと、もう一工夫足りなかったこと、などのため決定的なチャンスというまでには繋がらなかった。ただ、ゴール前に入ってくる選手が薄い。後半投入されてすぐにスペースにパスを供給し、決定的なチャンスを作りかけた馬場をもっと使って欲しい。今のFC東京に必要なのは、相手陣内での創造性あるパスと、遊び心のある(余裕がある)シュートが打てる選手。馬場にはゴールに繋がる匂いがあるし、なんと言ってもそのキープ力と効果的なパス供給がある。

  ヴェルディは去年の4月まで使っていた4バックにシステムを戻してこの1戦に臨んだ。中央は若い戸川と李、右に高い身体能力を持つ山田、左には1対1に強い上村を配置。完全に3トップ的なFC東京を意識したディフェンスだった。ややディフェンスの弱い相馬は真後ろで上村ががっちりと蓋をしてくれることによって、心置きなくタテへの勝負を続け、これまたディフェンスの苦手な加地をあっさり抜きながら、決定的なクロス(スルーパスもあった!)を何本も供給した。平本が外さなければ、2点は入っていた。(平本も自信喪失気味で、気持ちが急いている)
  また、失点したくないという気持ちが強く出ていて、プレッシャーが速く、球際に強い、ハートのあるサッカーを展開した。もしかすると、ここから自信を回復できるかも知れない。それくらい内容はよかった。


  FC東京はもっと思い切ったことをしないとなかなか回復できないように思う。これでは前線でタメを作りながら遅攻やクリエイティヴな中央突破を演出したケリーを放出したのが間違いだったことになってしまう。


  なんとか両チームとも立ち直ってくれないかなあ。地元民としてはそう強く願うんだけど。