6/23 コンフェデ杯 日本×ブラジル 【TV】 2-2

 東北遠征から夜間帰宅した翌朝だったので起きられず。今さっき再放送を観た。

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 んー、残念。
 期待していたギリシャ戦のような日本代表は片鱗だけチラリと見せたけど、あとは全部ブラジルのペースにされてしまった。
 実際にブラジルのボールキープは上手かった。そのために、ほんの僅かだと思うけど、焦燥感と徒労感が生じてしまったのではないか、と思う。まあ、しょうがないことである。

 でも、ものさしがいくつかあった。それだけでも収穫。
 一番大きく感じたのは、ずいぶん前にフランスとやった時にも思ったし、アテネの時にも思ったのだけれど、日本人全体におけるサポートの遅さ。あのブラジルだって「ここだ!」って時には、ものすごいスピードでタテへ抜け出たり、長い距離を走ってサイドのスペースに出たり、ダイヤゴナルランでディフェンスを引きずり出したりしながらパスコースを作った。
 奇しくも「ブラジルはキープ時に最低ひとつはパスコースを持っている。日本はそれがない。だからボールが繋がらない」というようなことを解説の高木が言っていたけれど、まったくもってその通りだと思うし、その通りの現象が起きていた。
 要するにサポートが遅すぎて、パスコースが出来ていないのだ。(昔はトライアングルなどとも言っていた。フランス代表の試合とかを見ると、ボールホルダーを1点とした3角形がよくできている)

 これはチーム戦術のレベルではなく、個人の持つ戦術的発想だと思う。
 ちょうど今回の遠征中に「欧州では11、12歳で戦術的観点をすでに持っている。日本はその部分が立ち遅れている」という話をとある選手から聞いた。
 その発露のひとつがサポートの遅さに現れているのではないだろうか。


 ジーコ監督は自信やプライドの回復には成功したが、チーム戦術を植えつけて選手が持っている個以上のものをプロデュースすることはこれから先も出来ないだろう。
 とりあえず、この結果が1年後に想定できるレベルと同等である、と思えばいい。
 …なんとかしてよ、って僕は思うんだけど。