5/27 キリン杯 日本×UAE 【TV】 0-1


 ポジティブに考えると、この2戦で課題が明確になったことが収穫ではある。

 ディフェンスラインと中盤の連携が悪いこと。
 ディフェンスが下がった時にボランチやサイドがうまくついていけていない。そのために、相手から長いボールを入れられて跳ね返したセカンドボールが拾えていない。
 セカンドボールが相手に奪われるということは、乱暴に言えばディフェンダーが相手のポスト役をしてあげているということ。後半途中くらいからだけど、まんまと相手の術中にハマってしまった。

 それと、これは毎回毎回書いているけど、サイド攻撃の質があまりにも低いこと。
 右サイドから良いクロスをあげたのは、オーバーラップした宮本…というのが象徴的なことだ。加地は確かに運動量があり、動きの質も格段に良くなった。けれども、シュートに結びつくようなクロスがない。
 アレックスはクロス自体はいいんだけれど、そこまでたどり着くまでがなかなか出来ていない。(右が高すぎるからバランスをとっているのかも知れないけれど)
 サイド攻撃を使うわりには精度が低い。

  その他、前線からのプレスとその連動性、ディフェンスのマークに関する約束事(受け渡し)…などなど、課題が浮き彫りになった。でも本番は次なのだ。この1週間でそこを修正すればいい。


 …とまあ、ここまでは一般的な場合。どんなチームでも課題を修正することの繰り返しでチームは成長するんだけど、このチームは違っているんだよね。
 繰り返し同じ課題に立ち向かっているわりには洗練されず、あまり積み上げがない。監督にはその修正を期待できないので、選手たちが話し合ってやっていくしかない。そのうえ合流組が入ればまた別の哲学を携えたチームになる。
 ネガティブに考えれば、不安要素は果てしなくある。


 ただ、個人的な観点では期待もある。
 このチームは今まで見てきたチームとは違う成長ベクトルを持った不思議なチームだ。
 今まで見てきた、という既成概念をベースにして、ロジカルに考えれば考えるほど、不安が募ってしまう。
 願わくば、この既成概念を思いきり突き崩して欲しい。
 そういう部分の期待はしている。…それは諦観なのかも知れないけれど。


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 北海道日帰り取材とか、WEBのリニューアル3本同時とか、ワケのわからんスケジュールをこなしていたのでさすがにバテてしまい、試合を見終わった時点で寝ちゃいました。(取材が詰まっていてペルー戦は見ることすら出来なかった)