5/1 J1 第9節 東京V×横浜FM 【味スタ】 1-1

 いつもはゆっくり出かける東京Vの試合なんだけど、今日は少し早めに出かけた。横浜FMファンの知人に数年ぶりに会うためだ。僕は家族で行ったので、立ち話だけで終わったのだけれど、何年経ってもスタジアムで顔を合わせることができるということは、なんだか嬉しい。今度はゆっくりビールでも飲みたいものです。

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 試合前のラインナップを見てびっくり。東京Vのディフェンスラインが米山、戸田、上村という3人になっている。いいですねえ、シブいラインナップ。素晴らしい能力と豊富な経験を持っているのに、昨年トライアウトまで受けた上村が左ザゲイロに入ることで、相馬のプレーが一層活きるのでは、という期待を持ちながら試合を眺めた。

  試合早々、左サイドからのクロスに横の間隔をしっかりと揃えて対処した東京Vのディフェンスだったのだが、こぼれたセカンドボールをするすると上がって来た上野に狙われる。ミドルシュートはポストの脇を通り抜けたが、タテに対してのケアとボランチとの連携にやや不安を感じさせる出だしとなった。

 そんな中、東京Vが奪ったCKのチャンスから、ディフェンダーに身体を預けられるという難しい体勢から、しっかりと右足を振りぬいたワシントンのボレーがゴールマウスを揺らす。その後、勢いづいた東京Vは横浜FMのもたつく攻撃を途中で何度もカットし、両サイドで組み立てながら、ハーフカウンター気味の攻撃を多重にしかける。この時間帯に追加点を奪えなかったのが、試合の流れを大きく支配した。もしくは、横浜FMのディフェンスが堅固だったという証であるのかも知れない。

 東京Vが自分たちの時間帯に追加点を上げられないでいるうちに、前半の後半に試合は進む。展開も均衡したものに。上村は多少荒さはあったものの、対人、対スペースとしては中々の出来。また、戸田が持ち前のバランス能力、高いアンティシペーション能力、危険察知能力を駆使しつつ、ラインを高く保つようコントロールを続ける。また後半はあまりなかったが、米山の攻撃参加も実に効果的だった。

 とにかく、東京Vにはまずまずの及第点を与えられる前半だった。サイドのイニシアティヴが取れている前半のうちに追加点を取れなかったことを除いて。当然、岡田監督はサイドをしっかりと修正をしてくるからだ。


 後半立ち上がりから横浜FMは前線からのプレスを強くし、サイドへのサポートを増やすことによって、東京V陣内でのゲーム作りをするようになった。ここから那須のヘディングが決まるまで、完全に横浜FMペース。
 東京Vは両サイドがディフェンスラインまで押し込まれることによって、前線が孤立。その合間を埋めようと懸命に走った大悟、平野に疲れがたまる。
 後半20分過ぎたころから、両チームともガス欠気味の展開に。(ACLもやっている横浜FMと同じペースでガス欠しちゃまずいでしょ...)

 横浜FMは山瀬を投入。近代サッカー指導者垂涎の、前線からのディフェンスとフリーランニングをきっちりこなすが、まだまだこれから。でも、驚きもある。90分見なければわからないけれど、走力がかなり戻っている。山瀬は凝り性だからなあ。負傷直後からまたコラーゲンとグルコサミンを取り入れて、熱心にリハビリをしていたのだろう。
 僕は大きな怪我をしたことがないので実感としてはわからないけど、負傷もリハビリも筆舌に尽くせぬほどの感情があるだろう。クラブハウスで松葉杖をついている選手を見かけると、いつもそう思う。2度もその苦難を乗り越えてきた山瀬の頑張りにはひたすら敬意を払うほかはない。

 結果として、順当なドローという結果に終わった。


 東京Vは両サイドを基点するベースが出来上がりつつある。でも、なにかが足りない。
 その足りないなにかを今年の前半で修正できると、もっと面白くなるんだけど。

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 明日は久しぶりに仕事を休みにしてビールをたらふく飲もう。
 そういえば、エビスビールがおいてある美味しいお店にたくさん行きたいと思っているんだけど、知っているお店があったら教えてください。