3/12 J1 第2節 東京V×清水 【TV】 0-0

 先週、開幕戦を観に行こうと思っていたら、息子が39度を超える熱を出した。原因不明の高熱だ! と家中でてんやわんやの大騒ぎをしているうちに、気がついたら週末が終わっていた。まあ、悪い親父なので、テレビではちらちらとサッカーを観ていたんだけどね。(突発性湿疹という子ども特有の病気だった)
 そんなこんなで、先週やる予定だった青色申告(遅いっ!)を今週末にやらなければいけなかったので、出かけられず。明け方、こっそり起きて録画を見た。

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 前半の東京Vの印象はかなり良かった。特に左サイドを中心としたタテへのスピードある攻撃は、昨年にまったくなかったものだし、中盤から短めのサイドチェンジも去年多くは見られなかったものだ。また、この試合では、去年よくやっていた自陣でだらだらと繋ぐパス回しもあまり見られなかった。ほとんどが良い兆候だ。
 また、前半で面白かったのが、ディフェンスラインで回してから、相手サイドの奥へロングボールを入れる手法。清水の中盤のプレスが強かったことによる苦肉の策かも知れないが、中盤でのポゼッションを重視した東京Vとしては、このような戦術的ヴァリエーションが確保できると今後は面白い。中盤でポゼッションだけでは、相手は守備がしやすいからね。

 相馬が目立った。あのタテへの突破、気の強さ、スピード、テクニック。いいよね。でも、この試合でのクロスの精度がイマイチだった。そこに丁寧さが生まれれば、真剣に代表候補に名前を連ねるだろう。そういえば、横浜FM×磐田をちょっとだけ観たけど、あの濃いメンツの中でも村井は存在感があったね!
 ワシントンはまだ良くわからない。今度、スタジアムでじっくり見てこよう。


 清水はかなり予想通り。ガチガチにロジックで縛り、運動量豊富で、攻守の切り替えの速いサッカーをしている。いろいろなチームのエッセンスがちらほらと。中盤での素早いプレスから、ボールを奪った途端にスピードアップしたハーフカウンターで相手ゴールに迫る。その迫力はかなりある。あとは決定力…といったところか。

 それにしても、なかなか見どころのある試合だった。この2チームは期待できそうだ。

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 2002年に長谷川健太氏とはサッカープラスで1年間一緒に仕事をした。テレビでの陽気で快活な語りとはうってかわって、電話取材では実にロジカルなしゃべりをする人だった。今まで、何人かの解説者の方に電話取材をしてきたが、面白いことに長谷川氏の話は書き起こしをしても、リライトする必要がほとんどないほど整然としていた。編集をする立場としては、嬉しい人だった。

 当時、平行してやっていたもう一人の解説者のミシェルさんはまったく逆で、1時間くらい長電話をしながら、感性的な話をしてくれた。面白いんだけど、まとめるのが大変だった。

 そういえば健太氏は、トルシエ監督に理解的なコメントを多く残していたっけ…。懐かしいなあ。