2/9 W杯アジア最終予選 日本×北朝鮮 【TV】 2-1

 最終予選、という意味は理解できているので、勝ち点3を得たこと自体は良かった。この出来を見る以上、勝ち点1のままだったら…と想像するだけでも、血も凍りつきそうなほどだ。

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 北朝鮮は思ったよりもいいチームだった。
 選手個々の能力は数人を別にするとそれほど高くないが、なにしろ球際が強いし、攻守の切り替えから縦への展開のスピードが速い。
 無理をせず、ショートパスで次々に繋いでいく。その結果が後半16分の得点。日本の中盤がプレスを失敗してから、その後の球際への寄せが遅かったため、北朝鮮の甘いパスワークで逆サイドまで繋がれてしまい、最後はGKのニア(またもや? うーん…)を抜かれてしまう。

 まあ、失点の原因は中盤の遅いチェックとキーパーが前に出てしまったところにあるから今は論わなくても良いとして、前にも書いたかも知れないけれど、問題はこのチームが相手に合わせてしまうところにある。

 失点してから、高原が投入されることによってポストが機能し、中盤がいいポジションで前を向けるようになり、中村が投入されることによって、サイドでタメによる時間と基点が出来るようになった。これで、ようやく能動的なチームになった。それまでは、相手の出方によって自分たちの仕事を決めてしまうようなリアクションのチームだったのが、これで急激に変化した。
 今後、ジーコ監督が海外組偏重のコンセプトに回帰しても、異論は挟めないだろうな…。


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 ただ、思ったより…程度の北朝鮮にこんなに苦戦したのは問題だよね。相手に合わせるだけで、凌駕させる力を引き出せないのはちょっとねえ。
 
 次戦以降への不安がかなり募り始めた、最終予選の初戦でした。



 安英学も李漢宰もいい仕事をしたね。お疲れさん。