1/1 天皇杯決勝 東京V×磐田 【TV】 2-1

 東京Vの選手の皆さん、スタッフの皆さん、サポーターの皆さん、天皇杯優勝、本当におめでとうございます!
 ようやくサッカーをゆっくり観ることが出来るようになったのが、元旦というのは寂しすぎるけれど、とてもいい試合が観れて気分も上々。今年はいい一年になりそうだ。


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 1stの柏戦で2004年の東京Vを最初に観た時は、こんな結果が訪れるなんて想像すらできなかった。それほど東京Vのゲームは低調で、ポゼッションっと言っても、ただ足下で繋ぐだけのポゼッションだった。
 ナビスコ杯の予選リーグで、3バックにシステムを変更。しかし、スピードのないディフェンダーが多かったために、中央の戸川はかなり深いポジションをとる。必然的にポゼッションは低い位置での展開となる。
 どうしてもゴールに遠い位置で、足下にボールを繋ぎ続ける。相手を崩すこともない。出口は見えなかった。

 そんな暗い混迷から脱却する仕掛けを1シーズンかけて積み上げてきたんだな、と今日の試合を観て思った。それほど、東京Vが変貌を遂げていたからだ。

 3バックのラインコントロール、ゾーンのコンパクト化、フォアチェック、プレス、タテへのスピードある展開、左サイドからのクロス。そして、場合に応じてのポゼッション。(今日の試合ではほとんどポゼッションは出来ていなかったくらいだ)
 こんな勢いのあるチームに生まれ変わったのは、やはり世代交代が上手に出来たからだろう。ディフェンダーには経験はあってもスピードのないウベダから富沢へ。左サイドには左足のクロスが不得手な三浦から相手を抜ききらない場面でもいいクロスがあげられる相馬へ。中盤では成長した大悟がスペースの創造と有効活用を。自信を回復し始めた飯尾が細かくプレスをかける。そして、突然雰囲気を持ち始めた平本がスピードとドリブルで突破する。
 またこういう試合に限って絶好調になる高木。(本当にハートが強い)
 いいチームになった。後半にベタっと下がってしまった問題はあったにしても、来年がとても楽しみだ。

 対するジュビロ。しかし、このチームも左サイドがいない。(村井は行くのかな? この濃いチームに馴染めるのだろうか…)そのために、チーム全体のバランスが悪くなっている。
 個人的な趣味でいえば、藤田のストライカー的な構想はいいと思う。もし、チェヨンスがポストをしっかりとしてくれるのであれば、機能する可能性は高い。
 いずれにしても、世代交代をうまく図れるかを含め、山本監督の手腕を評価するのは新しいシーズンから。
 怖いチームになることは間違いないだろうね。

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 去年は忙しすぎて、後半の試合をほとんど観れなかった。今年は、絶対に観るぞ!
 ということで、今年もよろしくお願いいたします。