8/18 親善試合 日本×アルゼンチン 【TV】

 明朝も早起きしてガーナ戦を観たいので、簡単にコメントを書きます。

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 前半は手も足も出なかった。
 アルゼンチンは基本に忠実だった。ワンタッチは確実に繋ぎ、スペースにボールを出し、スペースに走りこみ、勝負とパスを自在にコントロールした。前半だけならポゼッション率でも信じられないような差が出たのではないだろうか。それだけ日本は何もできなかったし、させてもらえなかった。前半0-2ですんで本当に良かった。五輪のイタリア代表もこのような高質なサッカーをしていたよね。

 後半になると、アルゼンチンは完全にガス欠してしまい、走力も失われれば、判断力も消え去った。疲れは残りつつもホームアドバンテージに勝る日本が押し込んだ。それに俊哉王子が頑張ってスペースに走りこんでくれたし、鈴木や玉田が疲れてヘロヘロになりながらも動き回ったことで、アルゼンチンのディフェンスが疲れた。泥仕合だったら、なかなか善戦できるのが今のA代表。惜しかったよね。もうちょっとで引き分けだったのに。


 この試合でよかったことは、ジーコ監督が後半ディフェンスを4枚にしてサイドの対応に当てたこと。今年の多くの試合の中で、実証的に3バックを4バックにするという修正が出来るようになったということだろう。ジーコ監督は成長しているんだな、とちょっぴり夏休みの観察日記をつけているような気分になった。

 悪かったことは、毎回同じシステムで来ているアルゼンチンの3トップ(3-4-3? 3-3-3-1? まあ、別にどっちでもいいんだけど)に対して3バックで挑み、うまうまとサイドを使われたこと。アルゼンチンはサイドを基点にして数的優位を作るのがうまいってことは、去年2回やってわかっているはずなのに…。(その時は4バックだったけどさ)ふう。

 後半は少し良くなったけれど、基本的に走らない、サポートしない、スペースを作ったり使ったりしない、という課題は積み残したまま。

 やっぱり、豪華帆船ジーコ丸に乗って風任せに航海するのは、精神衛生上よくないよねえ…。