8/13 アテネ五輪 日本×パラグアイ 【TV】

 仕事に行く直前のわずかな時間で、ちょこっと書きます。

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 日本は試合の入り方に失敗した。
 実際には緊張のせいなのか、リラックスのせいなのかはわからない。ただ、いずれにしとメンタルの問題であることは間違いない。選手の中に芽吹く意識の機微を調整するのが監督の仕事なのだとしたら、この試合についての山本監督の仕事は失敗だったと僕は考える。どう見ても、動きも悪いし、気持ちがバラバラだった。

 しかし、面白いことに、アジアカップの代表もそうだったんだけど、逆境に追い込まれると、自分たちの力を出し始める。というよりも、逆境に追い込まれないとダメといった方がいいのかも知れない。2点差がついた後半から、俄然チームに勢いが生まれる。

 後半からの采配は評価できる。茂庭を左において、パラグアイの7番を中盤まで追ってチェックさせる。徳永を高い位置に張らせて、相手のサイドバックのウラを狙う。今野を前線でのチェックではなく、カバーに使う。小野をひとつ下げてゲームコントロールに使う。松井を入れてタメを作る。これは全てOK。

 田中と平山の投入時期には疑問が残るけど(僕は二人を先発にしたい)、まあ3戦を通してのゲームプランとして、パラグアイ戦は勝ち点1を取るつもりでの布陣だったのだろう。ここら辺が、徹底的にメンバーを固定するジーコ監督と全員サッカーの山本監督の差異であり、勝負の分かれ目であったのかも知れない。

 この五輪は、アジア杯と対比して、新しいテーゼを僕たちに与えてくれる実に面白い大会になりそう。

 なにはともあれ、残り2戦を勝つしかなくなった。逆境に追い込まれた日本。開き直って、がんばれ!