8/3 アジア杯 日本×バーレーン 【TV】

 日曜日に息子を抱っこしすぎて、また腰痛がぶり返した。今回はけっこう痛い…。

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 逆転、逆転、また逆転。壮絶な120分間だった。
 この試合を勝ち抜いた選手たちにただただ拍手を贈りたい。

 それにしても面白いゲームだった。
 立ち上がり、日本は前線からプレスをかけ、サイドからクロスをあげ、ゴールを狙った。玉田は動き回って中盤でボールを落とし、鈴木がサイドのウラを狙い、アレックスが突破を狙った。ここに来て、緩やかな進歩。けれども、ゴールへのなにかが足りない。
 先制されても余裕を持ったポゼッションで攻め込むことが出来た。それでも、なにかが足りなかった。
 遠藤が怪しげなレッドカードで退場になって、全てが変わった。


 後半、一人足りないという事実を補うのは運動量をあげることしかない、と覚悟を決めた日本は、今まで出来ていなかったスペースへのフリーランニングとサポートを開始。あの中村までもが、右のスペースに進出したり、守備に戻ったりとピッチの上を奔走した。守りを固めようとするバーレーンを圧倒。その結果として、コーナーキックからのゴールと、玉田の狭いところを通した美しいゴールが生まれた。必然的帰結。
 この試合内容を続けていれば、文句が言われないくらい、ボールも人も走るサッカーになった。

 ところが1点リードした時点でまた日本は変わった。
 あからさまに、守りを固め、前線ではボールキープのプライオリティを高くし、高い位置からのプレスを怠りはじめた。後半はまだ30分もあった。ラインもずるずると下がり始めた。ネガティヴな動き方によりミスも多発した。同点にされるのは時間の問題だった。そして、やはりやられた。追加点。
 早い時間帯の守備固めで押し込まれることなんてセオリーなのに、そんなことになってしまったのは選手の疲労度の問題だったのだろうか? それとも指示なのだろうか?

 ふたたび、ところが。今までのケースだと、この時点で終わっていたところなんだけど、日本が優勝したら大会MVPになるだろう中澤が、ボンバヘッを叩き込む。(大会MVPにならなきゃおかしい)

 あとは精神力で戦った延長戦だった。


 この試合で素晴らしかったのは120分、走りに走った2トップ。玉田の2ゴールは言うまでもないけれど、鈴木も感動ものだった。運動量、スペースへの入り込み、ディフェンス、ボールキープ力、それらを維持するためのモチベーションの高さ。

 逆に、今日の能活は今ひとつだったね。特に1点目のニアはマコが遅れながらもコースを切っていただけあって、止めて欲しかった。もしかすると、ゴール前のコンディションが悪かったのかも知れない。


 しかし、ジーコ監督は遠藤の退場に際し、どういう理由で4バックにしたのだろう? 相手が3トップ気味だったから、カバーが不鮮明な今の3バックより、4枚で守る方が結果的に良かったのだけれど、偶然なのか、意図的なのか、知りたいところです。

 とにかく、ファイナリストにはなれた。選手もこのスリリングな試合を戦って、大きく成長しているに違いない。また、タイトルを取れれば、自信にも繋がる。選手にとって自信というのは殊のほか大切なことだしね。
 ジーコ監督は強運の持ち主だから、きっとカップを獲ってくれるに違いない。決勝戦、楽しみです!