7/28 アジア杯 日本×イラン 【TV】

 暑さのせいで冷房を切れない状態が続いています。ついに喉がひりひりとしてきました。いやだなあ、こんな時期に風邪をひくのは。でも、こんな気候でもヒーヒー言っているのに、もっと酷い環境で代表は試合をやっているんだよね...。

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 なかなか面白い試合だった。
 それに意味のある試合でもあった。

 まず「今日はペナの外からのシュートは絶対に入らないな」と思わせてくれるほど安定していた川口能活に拍手。成長しているんだよね。プレーに確実性が出て、シンプルになった。

 また、イランというアジアの強豪を相手に、実に落ち着いた試合運びをした。局面でマハダビキアやカリミなどと1対1の応対をすることになるが、その1対1での対処が慌てておらず実にスムーズだった。もちろん中盤でのディフェンスや、組織での対処もある。でも、これは選手の中で育っている「自信」の表れだと思う。ヨーロッパ遠征で強豪相手に試合を続け、経験と選択肢を増やしたことによって、対処に余裕が生まれたのだろう。(まあ、マハダビキアやカリミは「怖い」けど「ものすごく怖い」ではなかったのもある)
 特に中澤がすごいね。なんだかびびっちゃうくらい効いている。

 まあ、相変わらずチームは恐ろしく守備的で運動量も少なかったのだけど、今日は前半に意図的にアーリークロスを何本か入れたし、ボランチのプレスも積極的だった。徐々に良くなってきている。紙一重ではあるけれど、進歩している。
 でも、本当に守備のチームだよね。自由で攻撃的な、創造力溢れる、サッカーはどこに行ったのやら。


 気になるポイントはいくつかある。田中マコの加入で戦術理解度の高いディフェンスブロックになったが、田中マコのペナ前でのアタックが想定どおりやや弱いこと。中盤でポゼッションレベルが低いため、サイドがあまり使えていないこと。特に加地。(本人のレベルの問題もある...)ストライカータイプがいないのでカウンターが効かないこと。(もともとあまりいないんだけど)鈴木と玉田がいまひとつ相性が悪いこと。マンマークがつくと中村は仕事ができないこと。その他もろもろ…。
 個人の資質の問題が多いし、ジーコ監督に引き出しがないから、試合と練習の中で熟成されるとは思えないけど、監督の明確な指示なくして、このような課題をどうやってどこまでクリアしていくのか、興味がある。


 タイ戦で決勝トーナメント出場を決めたので、イラン戦はターンオーバーという考えもあった。しかし、ジーコ監督は正面から王者の道を行くという選択を採った。次戦はスタミナ切れという言い訳は出来ない。(なんで、自分を追い込んじゃうんだろう。ジーコ監督って…)
 そんな状況で、どんな試合をみせてくれるのだろうか。楽しみですね。