7/21 U-23日本×U-23韓国 【TV】

 仕事から帰宅したのが遅かったたため、朝に観ました。

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 両チームとも、気迫が圧縮されているくらいにたっぷりと籠もった、高質な良いゲームだった。

 韓国は立ち上がりの15分で最初の勝負をかけてきた。相手を圧倒し、1点をもぎ取るつもりで猛攻をしかけた。判断とサポートのスピードをあげて、局面局面で数的優位を作り、パスコースを開け、逆サイドに展開する。日本のディフェンスを分断するダイヤゴナルパス。日本のウィングバックのウラで1対1の勝負をする。ゴールライン近くまで切れこんでのクロス。まるで2002年の韓国代表のようだ。
 オーバーペースなことはわかっていたので、この時間が続くとは思わなかった。しかし、少しでも集中を欠くとこの時間帯に点を取られかねない、厳しい状況だった。

 ところが、日本も気持ちでは負けていなかった。中盤のプレスは速く厳しかった。田中と大久保のフォアチェックは、相手ペナの15m手前くらいから始まっていた。そんな前から行くと中盤が空くんじゃないか、と心配になったけれど、フォワードの戻りも速かったし、ディフェンスのライン調整(全ては見えないにしても)も集中していた。(アタマから闘莉王がアツくなっていてハラハラしちゃったけど)

 20分を過ぎると、韓国の怒涛の攻撃もなりを潜めた。運動量もがくんと落ちた。フィニッシュの工夫が足りないので、怖さも消えた。後半はほとんど心配がなくなった。


 過緊張もとれ、期待や責任をしっかりと背負った選手たちは、ひとつの壁を越えたのだろう。いいチームになってきた。チュニジア戦では完成の遅さを気にしていたんだけれど、それも杞憂に終わりそうだ。

 ちょっと気になるのが、平山の自信の無さだ。シュートに行っていいシーンがあったのに、クロスにしてしまった。やはり戦術の核になる存在なだけに、アテネまでに自信を取り戻してくれるといいんだけれど。

 あと、内転筋のあたりを傷めていた今野も心配だなあ…。