6/16 J1第13節 市原×FC東京 【TV】

 目が離せなかった。目を瞑りたくなった。
 サポーターにとっては、ジェットコースターに乗ったかのような気分だったことだろう。普通の観客にとっては、サスペンス映画を観ているような気持ちになったかも知れない。それほどまでに、なにが起こるかわからない、不条理に満ち溢れたサッカー的な試合となった。

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 市原は前半の入り方を間違えた。監督の指示なのか、自分たちで動いたのかはわからないけれど、マンマークの守備を徹底しすぎた。(坂本がボランチの位置まで来ていた!)おかげで、適当な位置に選手を配置できず、攻撃に切り替わる際のアクションが遅くなってしまった。
 また、あまりにも休みがないために疲れが溜まっているのだろう、攻守の切り替えの速さという自分たちの持ち味を出せないでいた。(月に1日程度しかオフがない!)明らかに動きが重かった。

 そんな中、茶野が重そうに処理したボールを今野に奪われ、準備の出来ていない中央に早めのクロスをいれ、走りこんだ規郎がゴール。2点目は、勇人が意味不明の退場になったことに気を奪われ、プレスが緩くなったところをまた規郎に豪快なミドルを突き刺された。気持ちの緩みと不運が重なった。一人足りなくなった。後半に巻き返すのは無理だろう、と誰もが思った。


 そんな状況をハーフタイムで覆してきたのだから、市原の選手たちの精神力とオシム監督への信頼度というのはものすごい。ここからの市原の選手たちの頑張りは素晴らしかった。
 
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 逆に言えば、FC東京の後半はなんだったのだろうか?

 確かに、FC東京は5/2の横浜FM戦の敗戦以来、この試合とナビスコを含めて5勝3分と黒星はない、実に素晴らしい戦績を収めている。前半のゴールも強かで巧者なゴールだ。危ないところも負けずに凌いでいる。
 しかし、なにか「らしさ」というものを感じられない試合が多い。

 期待している分、自分の見方が辛口になっているのだけなのだろうか?