5/30 日本×アイスランド 【TV】

 システム、選手を入れ替えて前後半を戦えたことは、多くの意味で良かったことだと思う。
 なんと言っても、このチームにとっては3バックの方が相性が良いということを、比較対象的に理解できた。それは、選手にしても、JFAにしても、僕たちにしても、そしてジーコ監督にしても、だ。
 だいいち、アウトサイドの選手が攻撃的すぎる。右が山田でもキツイんだから、加地とアレックスじゃあ4バックはキツすぎる。

 人選も攻撃にスペシャライズしたものなのだから、両アウトサイドはどんどんあがってイニシアティヴをとり、ディフェンスは3人専属とボランチのカバーで守るほうがダイナミズムが出る。
 それに、テレビでも言っていたけど、坪井はボールを持ったらどんどんあがればいい。奪われてもスピードで戻れるし、加地がより高い位置でプレーできる。この指示は良かったように思う。
(どこぞのチームの右ストッパーが攻撃参加するのを参考にしているように思うけど。ジーコ監督はその右ストッパーがゴールした試合を見ているし)
 
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 久保と玉田のコンビは実に良い。特にゴールに向かうシンプルさが良い。きっと考えていることがシンプルなのだろう。そういうのってフォワードは大事なのだ。

 後半の現鹿島、旧鹿島の4人の攻撃陣も良いんだけど、相手のディフェンスがルーズになってきているし、パスが回せるコンビネーションなので、攻撃を難しくしすぎてしまった。もうちょっと簡単に、強引にでもシュートを打っていけば良かった。逐次、可能性の高い選択肢を考えすぎると、どうしてもワンテンポ遅くなってしまう。そうなるとなかなか決まらない。
 おかげで、まるでシンガポール戦を彷彿とさせるようなゴール前シーンが展開されてしまった。ここは監督が練習でしっかりと指導しなくては。
 
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 セットプレーでの失点も相変わらずである。1点目はアンラッキーな部分もあったけど、2点目は集中力の欠如ととられても仕方がない。この失点時以外にも、宮本は局面局面でフィジカル的に弱い部分があった。いい経験になったのではないだろうか。