4/28 親善試合 日本×チェコ 【TV】

 朝5時に起きて、日課である朝の仕事を終えてから、先ほど録画を見終わった。
 素晴らしい勝利だった。
 なめてくれたとは言え、EUROで優勝を狙えるような世界トップ10に入るチームにアウエーで勝ったのだ。素晴らしいの一言に尽きる。選手も気分がいいだろうね。

 結果的に、守って守って1発を狙うカウンターが強豪に勝利した、というサッカーでは珍しくない試合になった。
 ただ、ポイントは「そんなつもりはあまりなかったのだろうな」ということなのだろう。

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 まず、ポゼッション勝負ではチェコに軍配があがった。ショートパスの速さや狙いは一枚チェコが上。スリーバックから押し上げて全体をコンパクトにし、中盤を圧倒しようとした。前半の前半はチェコが実際に圧倒した。

 対して日本は3バック+2枚のウィングバック+2枚のボランチがグッと引いてしっかりと守った。まあ「押し込まれて」というのが正確な表現だとは思うけど、相手の力量を尊重して「まずは守備から」というコンセプトがディフェンス・ブロックにあったのは間違いない。

 チェコは攻撃時にボールを回しながら、次々にあがってくる。日本はべたっと引いている。チェコは押し込んでいるのだけど、狭いゾーンの中にあまりにも人数が多いため、スペースがなく、足下にしかボールを繋げない。日本はスピードの坪井、まあまあスピードもあり経験もある茶野、経験と読みのマコ、パワーボランチ稲本がしっかりと対処しているから足下のパスであれば、さすがに相手の推進力は止まる。止まっていれば、大きな相手でも対処できる。


 日本はここまでするつもりはなかったのだろうけれど、ベタッと引いた状態…いわゆるリトリートの状態になった。そして相手の3バックの前にはスピードのある久保と玉田。ありがたいことに相手の3枚はスピードがなかった。そのうえ、チェコはウィングバックが攻め込んでいるケースが多いから、3枚の両サイドも絶好のスペースになる。
 おかけで、気持ちが良くなるくらいにカウンターが効きまくる。

 それに、玉田のポストが想像以上に良い。捌くのも、キープも、キープしながら振り向くのも、実に効果的でアレックスや藤田が上がってくる時間がかせげる。
 20分前後に素晴らしい展開があった。混戦から右サイドで西がボール奪取。すぐに玉田に当てる。玉田は瞬間小野が寄ってくるのを見て落とす。小野が左サイドに流れる久保にワンタッチパス。久保が上がってくるアレックスにワンタッチで落とす。アレックスがいい体勢で前を向いて、久保にラストパス。シュート。この展開のキーは玉田のポストにあった。
 結果的に、日本は横パスはほとんど見られず、タテへの勝負パスが多くなった。


 チェコは不運な面もあったけど、いくら攻め込んでも決められず、あっという間のカウンターにやられてしまった。
 これって重なるよね。
 日本のオマーン戦やシンガポール戦と同様に、いくら相手が格下だったにしても、足下だけでボールを回していたって相手は崩れないし、得点も生まれないということがこれで証明された。

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 狙ってこうなったわけではないだろう。
 しかし、スピードのある選手、テクニックがある選手を好んでピックアップしているジーコ監督なのだから、今回のようなサッカーがどうしてもフィットする。
 しかし、本当に運の強い人だね、ジーコさんは。

 この結果によってジーコ監督の地位はかなり強くなったと思わざるを得ない。
 いやはや、困ったことになってしまったなあ…。

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 今日からGWですが、僕はどこにも行かずに仕事とサッカー観戦です。
 僕と同様に「GWは飛田給だー」というヒトがいたら、試合後にビールでも飲みましょう。ちなみにこの試合に行きます。

4/29 15:00 東京V×C大阪 味スタ
5/02 16:00 F東京×横浜FM 味スタ
5/05 15:30 東京V×市原 味スタ
5/09 16:00 F東京×柏 国立(遠くて面倒だから悩み中)