3/31 W杯1次予選 日本×シンガポール 【TV】

 言い出したらキリがないほど、問題点も文句も山積する今日の試合だった。

 中でも象徴的なのが、あそこまでキレている藤田をベンチに置いて、あそこまでガタガタのコンディションの中村をスターティングに起用したこと。これはテレビを見ていたほとんどのサッカーファンが理解できたことだと思う。
 どこをどう考えれば今日のようなおかしな選択ができるのだろうか。僕にはさっぱり見当がつかない。
 ベンチで戦況を見ていた藤田だって、ベンチに入れなかった本山だって、あの中村よりパフォーマンスが落ちると判断されたと思って、深く傷ついていることだろう。もしかすると中村だって傷を負ったかもしれない。


 ただひとつだけ収穫があった。
 試合後に中田が最低の内容だったこと、課題がまったく解決されていないこと、を明言したこと。どんな解説者よりも、ジーコ監督よりも世間一般に信用されている中田の発言を受けて、ようやくメディアも行動を起こすことになるだろう。そうじゃなかったら「辛勝」「予選は簡単じゃない」などという日和見のコメントしか流れなかったはずだ。それを受けて、ようやく協会も世論を味方に動きだすことができる。いずれにしても、良心が残っていたら、の話だけれど。

 しかし、中田はよく言ってくれた。ありがたいとともに、申し訳ない気持ちで一杯だ。こんなことを選手に言わせるなんて。サッカー協会の幹部は、監督のクビに鈴をつけるという職務と選手を守るという職務を遂行できなかったことに対して、サッカー人として猛省しなければならない。

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 しかし、あのレベルのシンガポール相手にこんな酷い試合をしてしまうなんて。こんなことを言ったらなんなんだけど、J2のチームにでさえ欲しいと思うような選手はいなかったのに。
 日本は、前半ワンタッチパスやサイドチェンジを多用して相手をしっかりと崩していたし、サイドバックが前線の選手を追い越すことも出来たし、ボランチが3人目の動きをすることも出来た。なのに1-2。笑えるくらいフィニッシュを外してくれた。いやはや、なんとも。

 おそらく、かなり大勢の方たちが、このままだと最終予選はまずいのではないか、と心苦しく思っていることだろう。僕もその一人だ。

 ともかく一刻も早い監督交代を望む。