3/2 U-23日本×U-23バーレーン 【TV】

 勝ち点3が欲しかったし、課題もいくつかあったけど、バーレーンが予想以上に良かったことと、初戦ということを考えると、とりあえず悪くない結果だった。

 まず、ひいてきた相手に対する定石は、サイドからのアーリークロス、ミドルシュート、ディフェンダーの攻撃参加、ヘディングやポストプレーの強い選手を使ってギャップを作る、サイドチェンジ、ディフェンスラインでのボール回し、などがあるんだけど、できたものとできなかったものがあった。

 サイドチェンジが少なかったのは、ボランチが守備力の高い2枚だったから。おかげでミドルパスはあまり出なかった。出してもあまり得意ではないからミスになりやすい。(啓太…)また、同様の理由でミドルシュートもあまりなかった。ボランチがすっとあがってミドルを打てば、相手の守備陣形も少し崩れるし効果的だったんだけどなあ。
 ただ、相手のプレスもかなり強かったし、諸刃の剣トゥーリオがいるから、一概にこの守備重視の選択が間違っているとは言えないだろう。僕は一人守備系(啓太か今野)で一人展開型(阿部や青木)が好みではある。

 また、少し落ち着いて、中央のセンターバックが深い位置を取り、ボールをディフェンスラインでまわして、相手の動きを誘うことも必要だった。ただ、これもトゥーリオ・ザ・アンタッチャブルがいるからなあ。
 でも、もうちょっとボランチとディフェンスラインの間でチェンジ・オブ・ペースができれば、少しは変化があったように思う。

 バーレーン自体も想像以上に良かった。中盤でのチェックは速いし、プレスもかなり厳しい。おかげでラインの押し上げが遅く、必要なときにコンパクトにできなかった。また、緊張感もあったのか、うっかりカバーを忘れたり、ミスをつかれたりもした。

 どのみち、日本ラウンドできっちりとした芝のグラウンドで試合が行われれば、こんな展開にはならないから安心なんだけど。あのスタジアムは芝が長いのか、土が悪いのか、ボールがひっかかって、足元に入りすぎる。田中にしろ、徳永にしろ、いつもなら抜けるところなのにボールが動いてくれない。チャンスはかなりつぶれていた。
 次には、この勝ち点1がいいプレッシャーになって、快勝してくれることを期待したい。

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 しかし終盤にはリスク覚悟でパワープレーに持ち込んだりして、緊張感がかなりあったね。久しぶりに予選という真剣勝負の面白さを味わった試合だった。
 あっ…オマーン戦も予選だったっけ。